あさひかわで見つけた草花や樹木を紹介します。
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エゾリス、キタキツネ、アカゲラにヤマバト・・・・不思議で個性的な生き物や鳥。

自然って、意外とおもしろいかも?


2021年2月7日日曜日

冬の活動ふりかえり

今シーズンは、根雪になるのが遅かったので、1月の活動はどうなることかと心配したけど、冬休み明けには例年並みの積雪量となり、楽しく冬の活動ができました。

冬のプログラム、少しだけ紹介します。

その1 冬=雪がいっぱい=カンジキで歩こう!
カンジキというと、木製のものを想像するのは50代以上でしょうかね。今ではプラスチックでできたスノーシューというおしゃれな呼び方になっています。でも、あえて、カンジキと言います(笑)

子供用のカンジキってあまりニーズがないようで探すのも一苦労。
足の小さい順に左から3タイプのものを使っていますが、真ん中のが幅が細く歩きやすいようですね。
子供たちの日常の歩き方を見ていると、後ろへ蹴るような歩き方が多いようなので、カンジキ歩きは、しっかりと足を上げて、かかとから落とす、右足と左足の間は広く。お友達とも少し離れて歩かないと、カンジキ踏んじゃうよと最初にお話しします。そうすると、すこしは気を付けてくれるのか、転んだりカンジキ外れたーという子も少なくなるようです。
カンジキをはいて、普段は入っていけないような誰も踏み荒らしていないところを歩きます。枝についているタネを観察したり、キツネやリスの足跡を追いかけたり・・・・
30分も歩くと、ヘトヘトになりますが、歩くだけでも楽しいみたいですね。

その2 いきものたちは冬はどうしてるの??
幼稚園の活動は神楽岡公園の広葉樹林をよく使わせていただいています。夏や秋の活動で、リスに出会ったり、リスがいなくても食痕からリスのお話を聞かせたりなどをしているので、エゾリスは冬はどうしてるんだろう・・・ということも子供たちに考えてもらいます。
「冬眠してる?」「いや、冬眠しないんじゃない?」
冬眠しないとしたら、どこにいるのかなぁ、ごはんはどうしてるのかなぁ・・・
「雪食べてる!」「いや、巣にドングリ隠してる」「食べなくてもいいんじゃない?」
子供たちなりにいろんなことを考えるんだなぁと感心します。

















じゃあ、これは? と、写真を何枚か見せて、リスは埋めたドングリを探して食べている、という答えにつなげます。で、終わりではなくて・・・・・
「じゃあ、リスになって、ドングリを探そう! リスさんに変身!」
と声をかけると、みんな夢中で穴掘りが始まります。
最初はそれぞれ自由に掘っていますが、そのうち、協力して3人ぐらいで掘り出したり、何か使えるものはないかと枝を探しに行ったり。ここの場所は自分たちが歩いたから硬くなってるから掘りやすいところでやろうと場所を移動したり。何とか地面まで掘りたいと思うから、いろんなことを考えるものですね(笑) そんな子供たちを見ている時間が一番楽しいです。
最後は、「エゾリスはね、ドングリのありかを鼻(匂い)で探して、地面の中まで掘るんだーすごいね。みんなはできる??」と聞くと、できない。リスさんすごいねーという話になります。でもね、どうやって掘ろうか相談したり、みんなで力を合わせて掘ったり、みんなもすごいよと言うと、嬉しそうにします。
ただ、穴を掘るというシンプルなものですが、野生のいきものと自分たちの違い、面白いなぁ、学びたいなぁと思ってくれたらいいなと思います。

その3 冬だからできること!
雪とか氷で何かできないか?というので、”タオル凍らせチャレンジ”やってみました。
お湯を入れたバケツにフェイスタオルを入れて、
「この温かいタオル、凍らせたいんだけど、どうしたらいいかな?」
雪につける、雪の中に埋める! (やっぱりきた!)
「もっと簡単にできるけど、100秒でできるから、数えてくれる?」
子供たちが1,2,3,4,・・・・・と数えている間に、先生たちはタオルをぐるぐる振り回す。途中、数字があやしかったけど、100数え終わったら、なんと、タオルは凍ってる!上に向けてもピンと立ってる!(写真がなくてごめんなさい)
大人も子供もうわぁーー 意外と簡単にできます(笑)
「雪の中にじーっと埋まってるのと、風の強い日に外を歩くのと、どっちが寒いと思う?」
「風!」 よくできました!
凍れる(気温が低い)=寒い だけじゃなくて、風が弱い強いっていうのも大事なんだね。

その4 白いかくれんぼ、大好き大事探し
ネイチャゲームの「自然の大好き大事探し」は、元気な年中さんのウォーミングアップにはぴったりのアクティビティーです。
「探す時間は何秒にしようか?」
30秒! 60秒! えーっ、そんなにいっぱい数えられないよー
ということでたいていは15秒、20秒とします。
夏バージョンは拾ってこれるものもたくさんありますが、冬バージョンは
「葉っぱ」「えだ」「むし」「こおり」「ドングリ」などなど
葉っぱ、枝は拾ってくるけど、問題は「むし」
大人と違い、いないと思いつつも探しには行く。でも戻ってきたら「いるわけなーい」のブーイング! でもこっちも負けないよ「なんでいないの?」と逆に聞く。
「虫さんたちはどこへ行ったの?クイズ」
1.土の中で寝てる  2.木の上に避難してる  3。死んじゃった
子供たちの答えはだいたい1か2。もしかしたら3かもしれないと思っている子が大多数。
ここは一概には言えないので、幼稚園の図鑑で調べてみて!と話す。
でも、興味を持つ子も多く、その後の自由遊びの時間には、
「あの穴はだれのおうち?」「くものすあったけど、くもいるのかな?」「おうちの中にはクモいるよね」などなど、話はどこまでも続く。
グローイングアップワイルドの「かわいいかくれんぼ」
夏でも冬でも導入にはよく使うプログラムです。
夏場は毛虫に見立てたモールや、紙などで作った葉っぱを使い、冬はスポンジや白いプラスチック製品(コップや歯ブラシなど)を使っていましたが、大塚さんが、いきものを学ぶ導入なので、いきものを使っては?とやってみると、これが好評で、今年はコレでやってます。




















いきもののイラストをパウチしたものです。
雪の壁に埋めて、体の一部だけ見えるようにしたりなどいろいろやってますが、子供たちには簡単に見つけられてしまいます(笑)
色や大きさ、まだまだ工夫が必要ですね。

先週末の年中さんの活動では、リスとキツネの足跡を見せて、それをマネしてみよう!ということで、やってもらいました。
園庭でやるので、足跡を作るのに、さて何を使おうかと・・・・
キツネ足跡 ⇒ ストックで一直線
リス足跡  ⇒ まごのて2本で
「まごのて」とは背中をかきかきする、アレです(笑) ちょうどいい大きさです。お試しあれ。
リス歩きは、ぴょんぴょん両足をそろえて跳ぶというやつで、みんながすぐにできました。
問題はキツネ。
なんですが・・・ほとんどの子が赤ちゃんハイハイしてました(笑)
その中に、3人の子が固まったまま動きません。何してるのか?ちょっと観察してみよう。
「何でまっすぐなんだろう・・・」「1本足じゃないのに」「どうしたらまっすぐになるんだろう・・・」 いろいろやっているうちに、モデル歩きにたどり着く。




















でも、手(前足)はどうしようか・・・・
あっ、同じところ歩けばいいんだ!   正解!お見事!

某幼稚園の年中さん(4歳児)18人中3名が正解。
4歳児でもわかる?いや、小学生でも苦戦するはず。
すごいねぇ。

たくさんの知識を詰め込むことも大事だけど、一つのことをじっくりと考える時間も大事にしてあげたい。
できないのではなく、考える、取り組む時間が足りないのかも・・・・
たくさんのプログラムをこなすよりも、一つのプログラムをじっくりとやりたい。
そんな活動のカタチが見えてきました。

活動の様子は各幼稚園のブログをご覧ください
ひまわり幼稚園 http://hmwr-kindergarten.blogspot.com/2021/01/blog-post_57.html
きくし幼稚園 FBページ 「森の幼稚園」1/22