先日、環境アドバイザーの研修会でアライグマを見ました。
アライグマといえば、ラスカル!
でも、実際のアライグマは、アニメのかわいいイメージとは全然違う。
ツメは鋭く、動きは速い。攻撃的な性格の様子。
カゴワナの中で暴れまわっていました。
森のトランクのお仕事をするまでは知らなかったのですが、今、旭川の森の中でアライグマが増え続けているそうです。
えっ? 野生のアライグマ??
いえ、野生になった、というより、させられた、アライグマです。
アライグマは元々は北海道の森にはいないのです。
北アメリカ原産で、1980年代にペットとして入ってきたものの、その荒い気性ゆえに飼いきれなくなり、野に放たれたということらしいのです。
野に放たれたアライグマは、農作物を食い荒らし、特定外来指定生物となり、平成18年からは、アライグマ捕獲、殺処分がされています。
旭川市環境部のホームページによると、アライグマの捕獲数はH26年度には137頭、H27年度には296頭と増加しています。
はこワナの中で暴れるアライグマ・・・・
このあと、電気ショックで殺処分されました。
このワナに、タヌキやキタキツネが間違えて入ってくることがあるそうです。
タヌキやキツネは逃がす、でも、アライグマは殺処分。
連れてこられて、捨てられて、ここで産まれて・・・でも、帰る場所もなく。
居場所のないアライグマ。
地域の生態系や産業を守るためとはいえ、何とも言えない気持ちになります。