今年は、コロナで休み、異常な暑さで外活動が中止になるなど・・・いろんなことが起きる年なんだなぁと思います。
幼稚園の活動も、6月から恐る恐る始まりましたが、少しずつですがペースを取り戻しつつあります。
色々なシーンでビンゴはやっていると思いますが、コレ、意外と奥が深いんです。
たとえば、子供たち一人一枚ずつ、カードを持たせて、自由に探してねと伝えます。するとどうなるかというと、
自由に好きなところへ行ってしまう
一人では探せなくてボーっと立っている
どんどん一人で見つけていく
他のことに興味を持ち遊びだす・・・・などなど
「自由」って難しいですよね。30人の子供たちに大人が2~3人、それぞれが自由にされてはフォローするのはかなり難しいですね。
私たちの活動では、20~50人の幼児を相手にするので、ビンゴゲームも段階的に実施しています。
最初は、大きな紙(A1ぐらい)にあるものをクラスみんなで探すビンゴ。
場所や時間を限定するので、できなくてもOK、次々探すので、できた、で
きないをふりかえっているヒマを与えない。
次に、持ち歩けるぐらいの紙(A3ぐらい)で、グループ(4~6人)で探すビンゴ
グループで順番に探しに行く、またはグループで分担して探す、協力する、
お友達が探してくるものをよく見る、などの効果あり。
(サポートの大人が少ない時でもできる)
年少さん~年中さんの夏ぐらいまでにここまでできて、年中の秋ぐらいから一人1枚、カードを持たせてビンゴをします。一人一枚カードを持たせますが、「一人で自由に」とは言いません。「一人で自由に」よりも「グループで一緒に」の方が学ぶことが多く、安全管理もしやすいと考えます。
先日もある幼稚園の年中さんの活動でビンゴをしました。1グループ4人の子供+大人1人という編成で、「見つけたらシェアしてね。お友達がそれ違うんじゃないって言ったら◎はつかないよ」というお約束をします。最初は大人が誘導してくれます。年中さんには文字を読むのも難しい子もいます。なので、〇〇探してみようか?あっち行ってみようか?など、1つでも2つでも見つけて自信をつけて、次へ進むことができるようサポートします。そうしていくうちに、子供たちは上手に探してシェアできるようになりました。たった20分の活動でしたが、16個のコンテンツのうち、ほとんどのチームが10個以上を見つけました。 この日は、午後のふりかえりでタネの話をしようと思っていたので、コンテンツに「たね」を入れ、午後はタネを作って飛ばしてみる、という活動をしました。
やり方だけでなく、コンテンツを何にするか?というのも重要ですね。
ネイチャーゲームのフィールドビンゴやキッズビンゴなどのカードを使うこともありますが、そこのフィールドに合わせて、カードを作ることもよくあります。
この場合、私たちが心がけていることは、
・探し方のバランス
目で探すものばかりではなく、においや音(耳や鼻)、手触りなども入れる。
・探すものの範囲を広げる、狭める
黄色いもの or 黄色い葉っぱ とするか。
ドングリ or 木の実 とするか。
・表現の工夫(形容詞、オノマトペも使う)
ギザギザ、フワフワ、冷たい、温かいなど、感じ方に個体差があるもの。
・見つけられる(あるもの)ばかりではなく、ないものも入れる。
夏にはあるけど冬にはないもの、水辺にはいるけどそこにはいないもの。
冬にキッズビンゴをやった時のこと。
チクチク、フワフワ、いいにおい、鳥の声など9つのうち8つまでは順調に探せました。残る一つは「アリ」 冬にアリがいるわけないよー 冬は土の中にいるから、雪を掘ってみようか? 違うよ、死んじゃうんだよー などなど、いろんな意見が出ました。こうやって子供たちと話している時間が一番楽しいです。最後にみんなが納得したのが、「春になったら探しに来てコンプリートする!」 なるほど! そうきたか・・・・全く私の想定を超えていました(笑)
こんなことを経験してからは、絶対ないと子供たちが思っているようなものを必ず1つ入れるようにしています。生き物だけじゃなくて、木の実とか花とかも入れます。タンポポがないと、枯れたんじゃない、さっき、草刈りしてたからないんだとか。木の実を入れたときは、ボロボロになった去年の木の実や、リスが食べたクルミの殻を探してきました。こういう柔軟な発想ができるのも幼児のいいところです。
明日はどんな発見に出会えるのか・・・
ワクワクしながら子供たちとビンゴを楽しんでみませんか?
こんなカードも販売しているようです、ご参考まで。
詳しくは・・・
ネイチャーゲームWEBショップhttps://www.naturegame.or.jp/shop/
0 件のコメント:
コメントを投稿